納豆に含まれるポリアミンが動脈硬化を防ぐ

動脈硬化とは、この動脈が古くなったゴムホースのように固くなり弾力性や柔軟性が低下してしまった状態です。

動脈は血液と一緒に新鮮な栄養を体全身に運んでくれるパイプ役です。動脈硬化になると血液をスムーズに流すことができなり、老化や病気を引き起こす原因になってしまいます。

レシチンとダイズイソフラボンの効果

動脈硬化の大きな原因として、血中の悪玉コレステロール(LDL)や脂肪が多く、善玉コレステロール(HDL)が少ないことがあげられます。

このような状態になってしまうと、血液中に含まれる脂質が通常より多い状態になるため、血液がドロドロの状態になり血液の流れを悪くしてしまいます。結果、動脈の内壁にコレステロールなどがたまっていき動脈硬化を引き起こしてしまうのです。

つまり動脈硬化を防ぐためには、悪玉コレステールと善玉コレステロールのバランスが重要になってくるわけです。

そこでおすすめしたい食品、それがもちろん納豆です。納豆に含まれているレシチンと大豆イソフラボンが動脈硬化の予防に深く関わってきます。

レシチンには悪玉コレステロールを乳化作用により溶かしてくれる働きがあります。さらに大豆イソフラボンには善玉コレステロールを増やしてくれる働きがあるのです。

悪玉コレステールを減らし、善玉コレステロールを増やしてくれる納豆は、まさに動脈硬化対策にうってつけの食品なのです。

ポリアミンの働き

実は納豆に含まれているポリアミンという成分には動脈硬化を防いでくれる働きがあります。ポリアミンは細胞分裂やタンパク質の合成に深く関係しており、動脈硬化の原因の一つである「LFA-1」の過剰発生を抑制してくれる働きがあります。

動脈硬化を起こす要因として、コレステロールの過剰摂取の他にLFA-1による血管内での炎症があげられます。血管内で炎症がおきると血管は徐々に硬くなっていき、動脈硬化を進行させてしまいます。

この炎症の原因となるLFA-1の働きを抑えてくれるものが、納豆などに含まれているポリアミンです。ポリアミンは加齢とともに減少してしまいますが、納豆を食べ続けると約2ヶ月ほどで血中のポリアミン濃度が上昇することが確認されています。

その上、納豆に大量に含まれるナットウキナーゼは血栓を溶かし血液をサラサラな状態にしてくれます。

これらのことから分かるように、納豆には動脈硬化を予防し、血管の健康を保つ上で効果的な食品であると言えます。


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